真珠について
パールの世界へようこそ
宝石の中で唯一海からとれるパールは、その性質にも特別なものがあります。
女性にとっては一生のお付き合いになるでろうパール。
これから買いたい、または買い足していきたい方のために改めてお話していきます。
[ パールの価値を決める4大要素とは ]
巻き
養殖中に核の周囲にまかれる真珠層の厚さを指します。
真珠に耐久性という観点から非常に重要な品質要素となる。
アコヤ真珠の場合では、厚さが0.35~0.5ミクロンという非常に薄いアラゴナイトとよばれる、炭酸カルシウムの結晶が1000枚以上積み重なってその真珠層が構成されています。
テリ
テリとは真珠の輝きの事です。
それは単なる真珠表面での光の反射だけではなく、
真珠の内面からの光の作用も関係しています。
それが真珠の独特の光沢感を生みます。
真珠層の質が良く、巻きの厚いものは良いテリが生まれる可能性が高いのです。
色
自然の色と加工を施された色があります。
自然の色は貝の種類によって決定します。
例えばアコヤ貝なら代表的な色は
ピンク、ホワイト、クリーム、イエロー、ゴールデン等。
時代によって国民性によって、真珠の人気色は変わります。
調色と言って、ホワイトニングが終わって後の工程で、大体の真珠は調色されます。
ホワイトニングで有機物や黄ばみを取り除いた際に、真珠が本来持った赤みも同時に失われるため真珠が潜在的に持っている赤みを引き出すために施されます。
形
貝の種類によって様々だが、左右対称でキレイなものというのが基本です。
基本ですが、バロックの場合いびつであっても一つ一つに面がキレイなものであれば、それだけで価値があると判断されます。
[ クラスプについて ]
クラスプとは、真珠についている留め具の事です。
留め具をマグピタやクリップに変えることによって、真珠に遊びを作ることが出来ます。
例えば、ネックレスだけではなく、チョーカーにしたり、Y字にしたりと、幅広く活用できます。
また、首元に合わせるために、珠を外したり着けたりすることなどの手間を省く効果もあります。
例えば、今までは見えない中、後ろで留めていたことで苦労することなどが無くなり、簡単に装着できるので、付け外しが一段と楽になります。
フォーマルにもお出かけにも幅広くお使いいただけます。
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[ 黒蝶真珠について ]
黒蝶真珠とはタヒチパールとも言われる、タヒチ海でとれる真珠です。
まず、タヒチパールとアコヤパールの違いとしては黒蝶貝から採れる真珠はアコヤとは違って1粒が大きくなります。
また、アコヤからは黒は出ません。黒蝶からも白は出ません。
アコヤは日本の真珠で、黒蝶はタヒチ島です。南の国ですね。
色の特徴はもちろんですが珠の大きさ、産地が大きく異なります。
タヒチパールでも白ありますよね?っと思う方もいらっしゃいますので、簡単にご説明いたします。
タヒチパールで白は基本的には南洋白蝶真珠といいます。
それは黒蝶貝ではなく白蝶貝からとれます。
色の選別としましては貝殻内面の周辺部の色によってシルバーリップとゴールドリップに分けられます。
オーストラリア海域ではシルバーリップ、インドネシアやフィリピン海域ではゴールドリップが多いようです。
対して黒蝶貝は真珠の色は黒系、グリーン系、グレー系などが多く、自然から生み出された多彩な色や形となります。
グリーンブラック系や赤みとグリーン色の両方が感じられるものは、ピーコックカラーと呼ばれています。
他にもオーシャンブルー等もあります。グレーの中に青みが感じられるものはオーシャンブルーと呼ばれています。
[ 真珠の選び方 ]
真珠の種類って何を選べばいいのか。
フォーマルシーンに相応しい、真珠から、カジュアルに普段使いできるネックレスまで、様々な真珠を順を追ってご説明いたします。
まず、真珠の長さについて。
●チョーカータイプ(35~40cm)
●プリンセスタイプ(40~45cm)
●ロングタイプ(50~160cm)
●多連タイプ(2連・3連などの事)
入学式、卒業式、結婚式、お葬式などきちんとした場面で使われることが多いのが、プリンセスタイプと言われている40~45cmの長さのネックレスです。
この長さの真珠は冠婚葬祭など幅広くオールマイティに活躍します。
ですので、大人の女性が1本持っているととても重宝します。
ロングタイプのネックレスは結婚式やパーティーなどで華やかな席の装いに。
デイリーコーデに取り入れやすく、スタイリッシュに演出するアイテムとして、人気です。
ロングタイプでは、マチネ(50~60cm)・オペラ(70~80cm)・ロープ(100cm~)と様々な長さがあります。
長いものは2重、3重に巻いたりしてアレンジがしやすいのも魅力の1つです。
そのままお使いいただいても、縦のラインがスタイルをすっきりさせます。
多連タイプはボリュームが出るので、結婚式やパーティーなどで活躍します。
デコルテをゴージャスに見せたり、華やかな印象に。
ステーションネックレスは色んな大きさの珠や丸玉などが組み込まれたネックレスです。
こちらも結婚式やパーティーなど華やかな席などで活躍します。
パーティーだけではなく、ちょっとしたお食事会などでもパールを身に着けるだけで大人の女性の魅力がぐっとあがるアイテムの1つです。
[ 真珠の保管とお手入れについて ]
真珠の主成分は、炭酸カルシウムです。
酸に弱いので注意が必要です。
●真珠は汗・化粧品・汚れ・ほこりなどを嫌います。
お使いになった後は、柔らかい布でそっと拭いてからしまうようにしてください。
●ナフタリンなどのはいったところへの収納はしないでください。
●年月が経ってくると使う頻度関係なく、糸が伸びたり、切れたりしやすくなります。
何年かに1度は糸交換などをされるのがオススメとなります。
いつまでも真珠の美しさを保つためには日々のお手入れは必須です。
ぜひご自身の真珠のお手入れしてみてくださいね。
●セルフケアについて
真珠の美しさを保つためには日々のケアが大切です。
先ずは真珠の苦手なものを知ることが大切です。
真珠が最も苦手とするのは、酸です。
真珠の成分は炭酸カルシウムなので、酸は大敵です。
果汁にも酸が含まれているので注意しましょう。
酸以外でも、アルカリ性物質や溶剤、各種薬品によって真珠層が受ける小尾もありますので、汗、香水、化粧品などにも注意が必要です。
また、過度な光や、熱、乾燥も真珠にとって苦手になります。
上記を踏まえてのセルフケア
真珠を身に着けた後は乾いた柔らかい布で真珠を拭いてください。
このひと手間で、真珠の美しさを長く保つことが出来ます。
市販のメガネ拭きでも代用は出来ますが、真珠専用にしてください。
メガネを拭いた後ですとメガネについた皮脂や汚れを真珠に移すことになります。
出来ば真珠専用のテリクロスなどをお使いになられるとよろしいです。
●水洗いは緊急の時のみ
真珠を水洗いされる方が意外と多いのですが、これは基本的におススメされません。
真珠は海で育ったので水に強いのでは?と思われるかもしれませんが、様々な工程を経て宝石として仕上がった真珠は水との相性がいいとは言えません。
特に水道水はカルキなど微量な化学物質が含まれるので、それらが真珠に反応して変色したり、表面が曇ってテリが落ちたりすることがあります。
なので日常のセルフケアは乾いた布で拭きとるのが基本となります。
しかし、果汁が付いてしまったり、ソースなどが付着してしまった場合は速やかに水洗いをしなければなりません。
水洗いをした後は、タオルや柔らかい布で拭きとり、日陰で乾燥させてください。
糸やワイヤーに残っていますので乾燥させた後はなるべく迅速にワイヤー、糸交換をなさってください。
真珠のネックレスだけではなくピアスなども例外はございませんのでご注意ください。
真珠は柔らかい宝石ですので、他の宝石とは一緒にはしないでください。
真珠が傷付く恐れがございます。
真珠の糸交換時期は1年ほどです。
これは使っていたとしても、使っていなくても、行うことをお勧めします。
ワイヤーは2年程です。こちらも上記をお勧め致します。